暖かな春の日差しに、時おり爽やかな風の吹く時期となりました。
4月からまた新たなスタートをきられたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
さて小菅屋では今月「伝承絞り展」と題しまして「絞り染め」の染元をお迎えし、個展を開催いたします。
「絞り」の歴史は古く紀元前にまで遡り、インドやアフリカなど世界各地で自然発生的に始まったと言われています。 日本においては、奈良・飛鳥時代に中国から伝来し、室町時代に登場した「辻が花」の着物、慶長・元禄時代に洗練された「小袖」の着物など、日本女性のファッションの歴史と共に成長・発展を遂げてまいりました。 特に江戸時代には、絞りの着物が大流行し、「総絞り」は町人女性の憧れの存在でもありました。 当時の伝統技術は今もなお継承され、現在では日本を代表する独特の染色工芸品として世界に誇るものとなりました。
絞りは、職人が生地をつまんでは括り、つまんでは括りを繰り返し、丹念に一粒一粒を絞っていくことで作られます。代表的な技法「鹿の子絞り」は遠くから見ると無地に見えますが、近づいてみると精緻な点描画のように全体に細かい絞りで柄を表現してあり、見る者を圧倒します。
絞り染には「鹿の子絞り」のみならず「一目絞り」や「小帽子絞り」「竜巻絞り」や「辻が花」など多数の技法が存在し、今回はそんなさまざまな絞り染めの技法で制作された、振袖、訪問着、付下げ、色無地、小紋などのおきものや袋帯、名古屋帯などを多数展示販売いたします。
また併催で「パールフェア」も開催いたします。
弊社でも約半世紀にわたって(50年ほど前から)様々な宝飾品を取り扱わせていただいておりますが、パールは特にフォーマルは勿論、ちょっとしたお出かけにも重宝するジュエリーで、ご入学やご成人、ご就職などさまざまなお祝い事でお母さまからお嬢様へお贈りする事が多いものです。
各種カスタムオーダーにも対応した品揃えで、バラエティ豊かに揃っておりますので是非この機会にご覧ください。